高校の卒業も迫ったころ、バンドのメンバー三人も無事に大学に合格した。
バラバラになる前にもう一度最後の演奏会をヤリタイ!ということで、実家のスナック「香り」を貸してもらって一日だけのライブハウスを開くことにした。
音量のこともありライブはお昼にした。お客さんはもちろん顔見知りの友人たちだし、D野の妹がウエイトレスをかってでてくれた。初めて逢ったのだが可愛い!(後に彼女が最初の妻になるのだ)
演奏が始まり友人たちも飛び入りしてくれ盛り上がった。なんかあっという間に終わってしまった。あっという間の三年間、、、。
 みんなで青春ドラマのように河原を散歩した。みんな無言。いつの間にかD野の妹としっかり手をつないでいた。ドキドキ。

 次の日 ぼくは音楽院に入学するために父の運転する車で三重の合歓の里に向かった。
なぜかバンドのメンバーも便乗してついてきたのだった。福井から三重まではかなり遠い。色々な町を通過しながら色々なことを考え、色々なことをしゃべったがまだ着かない。ようやく近づいてきたがそこは山だらけのド田舎!なぜ田舎からド田舎にいかなくちゃいけないの?と思ったら涙が出てきた。
しかし いざ合歓の里に到着したら、そこはリゾート、広大な遊び場ではないか!
 そして入学式、というよりウエルカムパーティーが始まり在校生のバンド演奏。さすがに巧い。そしたら何人かの名前が呼び上げられ僕の名前も入っていてステージに上げられ演奏。新入生もなかなかのもの、やはり全国から集まってきただけのことはある。
案内された寮は二人部屋の家具つき冷暖房完備の快適な部屋で、同室になったのがベースの永本忠(彼は後にソーバットレビューのメンバー)で背がとても高くとっても優しい人だった。ラッキー!
これからの学園生活にワクワクドキドキの初日が始まった。