米軍キャンプバンド時代で一番の思い出は、三沢のキャンプでのことだ。
12月31日の夜から1月1日にかけてのNew Year Party で演奏することになり例によってハイエースにマネージャーを含めた5人と楽器を積み込み青森県に向かった。 最初は快調な旅だったが、北にどんどん進むにつれ日が暮れだし、だんだんに天候も悪くなりついには雪が舞ってきた。 そのうち雪は嵐のごとくなり、ある峠のふもとでついにチェーンなしでは走行不可能になった。 路肩に車を止めてチェーンを装着することになりジャッキで車を持ち上げタイヤをはずしチェーンを装着した、、、、、そこまではよかったのだが、、、、、、、、、ここから悲劇がはじまる。 タイヤを着けようとしたらなんと、タイヤを固定するネジが凍った道路と一体化してまったく取れなくなったのだ。 しょうがないので座り込んでほじくりかえすがなかなか取れない、みんなでドライバーとかボールペンだとか色々でほじくりまわしやっとのおもいで分離することが出来た。 ヤッター、、、、、、、、と、ところが、こんどは座り込んでいた僕のジーパンの膝から下が道路と一体化していたのだ。 立ち上がることも出来ないし冷たさで足の感覚もなくなってきた。 身の危険を感じた僕はエイとばかり立ち上がった。 その瞬間無情な音とともにジーパンの膝から下は道路の一部と化した。 このジーパンは普段着でありながらもちろん大事なステージ衣装、しかも替えのパンツはもっていない。
 がっくりしながらも旅を続け明け方三沢に到着したころには雪も上がっていた。キャンプの前のぼろ旅館で仮眠をとり夕方会場にむかった。 ステージの上に楽器をセッティングしてリハーサルを始めた。 ところがギターアンプからはなんの音も出ない???長旅の振動で壊れたらしい。 なんでーなんでなのオレってそんなに神様に憎まれてんのーもー#%&$。 結局ステージの裏に置いてあった古いステレオにギターをつないでやることになった また高校時代にぎゃくもどりかよー でもまあ音がでただけでもと思い、いい音はでないけどしょうがないじゃんとばかりにリハを終え本番を迎えた。
 会場は古かったがかなり広く千人近い米軍の家族が集まった。 パーティーが始まるとやはりそこはもうアメリカな感じで、バンド演奏が始まったときにはすっかり楽しくなっていた(ジーパンは破れたままだったが)
 そして宴も佳境にさしかかりカウントダウン。5、4、3、2、1、Happy New Year 最高潮になったとき思わぬことが、、、、、、なんと、、なんと会場にいたすべての女性がステージに上がってきてバンドのメンバーとキスをはじめた! もうキスの嵐! 何百人の女性と一度にキスするなんてありえないよね。 しかもジンガイだよ! これを「天国」と呼ぶのに違いないと思ったのであった。 へへへ
これって人生の教訓みたいだね「苦しいことのあとには楽しいことがやってくる」